『見たことないもの』がコンセプトのコム デ ギャルソンさんに、かなり鍛えられてます。他のコレクションブランドの縫製工場の皆さんも、同じ気持ちでしょうね。だって縫製技術が磨かれますし、鍛えられますから。
一例を挙げますと、今シーズンも、1994年羽田空港操車場でのコム デ ギャルソン メンズ レディース合同コレクションで発表された『縮絨』継承版のサンプル縫製をしました。納品したサンプルが縮絨加工されて、実際に展示会サンプルを見ると『これ、うちの工場で縫ったんだっけ???』と、驚かせられますよ。複雑怪奇なデザインですが、基本は変わりませんので、30年近く経過してもブランド神話は不動ですし、COMME des GARCONS 中古市場では、季節 年代 アイテム メンズ レディース関係無く、人気が有ります。皆さんも好きなワインや日本酒と同じで、熟成された味わいですよね。
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縮絨とは、デジタル大辞泉@株式会社小学館より参照
毛織物の仕上げの工程で、組織を緻密ちみつにし、また毛端を絡ませてフェルト状にすること。石鹸せっけん溶液やアルカリ性溶液で湿らせ、圧力や摩擦を加えて収縮させる。メルトン・フラノ・ラシャなどに行う。
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「コスパと効率」第一優先の現在、人と違った着こなしチャレンジはリスク、無駄なものは何でも省くのがトレンド時代。でも、非効率と言わずに売り場へ足を運んで、実際にコムデギャルソンさんの服を手に取って楽しんでください。匂いや感触は、インターネットでは判りませんからー。
なんだか30年間総決算のようなブログを書きましたが、2022年も残りわずかです。今年も大変にお世話になりました。皆様、良い年をお迎えください。
(有)ティーアイ プランニング