コムデギャルソンとミナペルフォネンは、どうして高価格でも売れてるか?

展示会が一段落したところで、ブログを書いています。

弊社主要取引先のコムデギャルソンさんやミナペルホネンさんが展示会を終え、新宿伊勢丹さんでイベント開催しております。お時間が有りましたら、是非、覗いて見てください。

コピーが難しいテクニック、見えない部分もこだわったテクニックを見てください。

では、どこが違うのでしょうか?サンプル縫製をして、差し支えない程度に、どこが違うのかを説明してみます。

ミナペルフォネンさんは、スカートヘムにテープを叩きつけて、テープを『手作業』で細かくまつっています。そのテープは、織りあがったオリジナル表地の色に合わせて、わざわざ新たに染め上げいます。マツリ糸の色もこだわります。そこまでこだわりが、こだわり個性派芸能人も虜にする理由です。

その上、100パーセントオリジナル生地の裏面にオリジナル柄ジャガードが有るのに、ちらっとしか見せない、見えそうで見えづらい、わざとらしく無いですが、これって、やりすぎかもって感じかなー。(笑)

コムデギャルソンさんが、20年以上前から縮絨アイテム(縮絨の説明は、ネットで検索してください。)サンプル資材を見ただけでは、どんな感じに変化するのか、いまだに判りません。サンプル縫製時のアイロン作業は、生地に変化を付けない様に、細かく指示が有りますし、サンプル縫製指示書には、表地の縮率も書かれています。でも全く想像が付きません。後日、実際に展示会で見て、あまりの変身に驚きますねー。今回の展示会の際に、聞いてみました。驚きの説明でした、素材の組み合わせやデザインによって、時間や温度を作業途中で『化学反応』を逐次確認をしているとの事。そしてサンプルをダメにするリスクがあるとの事、めちゃくちゃ『アナログ』作業です。

最近の多くの日本人の衣料品の買い方は、スマートフォンの口コミ情報で、コストパフォーマンスを中心にブランドを選んでいるのが現状ではないでしょうか。正直、私自身も買い物の基準にするときもあります。先日より、アップルウォッチをアイフォンに接続させて高速検索しますが、たしかに便利ですが、物足りなさを感じます。人と同じ方向を見て、同じ空気を吸って、同じような服を着て過ごして、そこそこの満足が出来るのだろうか?私は、満足できませんね。

デジタル化の流れで、衣料品もAI人工知能導入出来るものは、徹底的に任せてコストダウンをするべきです。でも簡単にコピーが出来るものは、すぐにコピーされると思って間違い無いでしょうが、、、

実際に、ユニクロさんやワークマンさんを見てください。否定はしませんし、素晴らしいコストカットと思います。日本製では考えられない格安価格で縫製出来る国があるのです。

でも、繰り返しになりますが、コムデギャルソンさんとミナペルフォネンさんは、数万円以上高い価格帯で、売れているのも事実です。どこが違うのか?ブランド力の一言で、片付けるのは大間違いです。

高くても売れてるファッションブランドは、簡単に確立できるわけではありません。サスティナブルなデザイナーの皆さん、どんどん難しい縫製テクニックを要求してください。もちろんユニクロさんやワークマンさんが使うような定番素材ではなく、扱いが難しくて縫いづらい生地でデザインしてください。

(有)ティーアイ プランニングは、30年前より、サンプル縫製に試行錯誤を繰り返し中です、まだまだアナログな部分を残しながら、デジタル融合にチャレンジ継続中です。

トップへ戻る